「転勤中、リロケーションをしたい...。どんな会社があるのかな?」
「持ち家だし、いつか戻ってくるし、失敗したくない...。」
「どの会社を選べば失敗しないのだろう?」
転勤が決まり、一時的に持ち家を貸し出すリロケーションを検討しているものの、その会社選びで失敗したくなく、会社選びに慎重になっていませんか。
結論、リロケーション会社は「確認ポイント」と「判断基準」を把握したうえで、複数社を比較検討することが重要です。
なぜなら、リロケーションは「家に戻るまで」が重要で、
- 対応できる物件の条件
- 空室を埋める力
- 期間が限られた賃貸の運用実績
- 貸出中の管理体制
などが大きく異なるからです。
これらを見極めずに選んでしまうと「空室が続いて家賃収入が得られない」「転勤から戻ってきたときに物件が傷んでいた」などといったトラブルに発展する可能性があります。
出典:(財)日本住宅総合センター「定期借家制度実態調査の結果について」
そこで、本記事では、リロケーション会社を選ぶポイントを解説します。
本記事を読むと、
- 物件に適したリロケーション会社を合理的に判断でき
- 転勤中も安心して収益を得られる体制を整えられます。
早速、比較ポイント一覧から解説していきます。
リロケーション会社の比較ポイント一覧
まずは、抑えておきたいリロケーション会社選びの比較ポイントを一覧で解説していきます。
上から優先順位順に並んでおり、一社に絞れるまで順にチェックしてみてください。
【比較ポイント一覧】
- ポイント(1)自分の物件でも貸せるか
- ポイント(2)空室を埋める力があるか
- ポイント(3)手数料がどれくらいかかるか
- ポイント(4)リロケーションの実績があるか
- ポイント(5)管理・サポート体制が手厚いか
※(1)〜(5)はイエスとなる答えが多いほど、安心して任せられる会社と判断できます。
「まだリロケーション会社の候補すらない」という人は、「徹底比較!リロケーション会社5選の特徴と後悔しない基準を解説」の記事をご参考ください。
- 信頼性の高さ
- 契約の柔軟性
- 担当者のコミュニケーション品質
- 口コミ・評判の良さ
リロケーション会社を選ぶポイント(1)自分の物件でも貸せるか
まずは、そもそも自分の物件が貸せるのかどうかを確認するためのチェックポイントを解説します。
リロケーション会社によって、対応可能なエリア・物件タイプなどが異なるためです。
もし、依頼できたとしても、その会社が自分のエリアや物件タイプに強くなければ、
・空室期間が長引いたり
・適切な賃料で貸せなかったりとリスクがあります。
また、不動産会社系列のリロケーション会社の場合、自社で販売した物件でなければ受け付けていないケースもあるからです。
まずは下記のポイントを確認し、自分の物件でも貸せるかを最初に確認しましょう。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)所有する物件が対応可能エリアに含まれているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 自分の物件が明確に対応エリアに含まれている | 自分の物件が対応エリアに入っていないことが明確である NG例)「○○エリアは要相談」と記載がある |
| 確認ポイント(2)取り扱い可能な物件タイプに該当しているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 自分の物件と条件が似た物件を多く取り扱っている 【条件例】 ・戸建てorマンション ・ファミリー向けor単身向けなど |
自分の物件と条件が似た物件を多く取り扱っていない |
| 確認ポイント(3)物件の購入元に条件がないか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 自社物件・他社物件問わず、同じサービス内容・手数料で対応している | ・自社物件しか取り扱っていない ・他社購入物件は手数料が高い、サービス内容が限定的 |
自分の物件を、その会社が取り扱えるかどうかを最初にチェックしておきましょう。
リロケーション会社を選ぶポイント(2)空室を埋める力があるか
次にチェックしたいポイントは、リロケーション会社選びで、収益に直結する重要な要素である「客付け力」です。
(1)集客力
集客力の高い入居希望者の集め方ができているか
(2)成約力
空室を埋めるために動いてくれる会社か
(3)実績
実際に貸せていることが数字で証明できるか
同じエリア・同じ条件の物件でも、任せる会社によって空室期間が長引くか、早く決まるか、値下げが必要になるか、相場水準で貸せるかが大きく変わります。
ここからは、客付け力のある会社かどうかを見極めるための具体的なチェックポイントを解説します。
早速見ていきましょう。
集客力の高い入居希望者の集め方ができているか
客付け力は「どれだけ多くの入居希望者に物件を見てもらえるか」で変わります。
いくら営業がうまくても、入居希望者の母数が少なければ成約は生まれないためです。
転勤中という期間限定だからこそ、早期の入居者確保が重要です。
というアンケート結果もあります。
出典:不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
特に、定期借家は敬遠されがちだからこそ、物件の魅力を最大限伝える必要があります。
そこで、集客力の高い入居希望者の集め方ができているかを判断するポイントは、以下のとおりです。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)物件情報のページで各物件の写真がたくさん掲載されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 6枚から10枚 ※1:11枚以上が理想 |
5枚以下しかない |
| 確認ポイント(2)写真の質が良いか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| ・さまざまな部屋、角度で撮られており種類が豊富 ・明るく生活のイメージがわく |
・同じ箇所の写真ばかり ・外観や間取りだけで生活のイメージができない |
| 確認ポイント(3)物件の魅力が伝わる説明が記載されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| おすすめポイントや詳細の文章が使い回しでない | おすすめポイントや詳細の文章が使い回されている |
| 確認ポイント(4)更新日が古くないか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 直近1~3週間以内に更新されている | 1ヶ月以上更新されていない |
※1:物件写真の枚数が6枚から10枚の場合でも、写真の質が高いなどほかの項目が評価できる場合は、候補から外さなくてもよいでしょう。
【質問して確認したい項目】
| 確認ポイント(1)成約した入居者はどこから来ることが多いですか? | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 経路別に割合を即答できる | 「いろいろです」など曖昧に回答される |
掲載内容を確認して違和感がないかを確認し、さらに「成約がどこから生まれているのか」を具体的に聞きます。
これらを確認することで、集客力が高い会社かを見極められます。
空室を埋めるために動いてくれる会社か
客付け力の差は、空室中の行動量とスピードで決まります。
反響がなかったときにどれだけ早く、具体的に手を打てるかで、空室期間が大きく変動するためです。
リロケーション中は、オーナー自身が現地での対応が難しいからこそ、リロケーション会社の主体的な行動力が重要です。
出典:不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)「不動産情報サイト利用者意識アンケート」
つまり、動かない会社は入居者からも選ばれにくいといえます。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)HPに空室~成約までの流れが記載されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 流れが明確に記載されている | 記載されていない |
【質問して確認したい項目】
| 確認ポイント(1)実際に問い合わせた際の返信は早くて具体的か | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 返信のスピードが速く内容が具体的である 例:・24時間以内に返信がある ・事実や数字が使われている |
・返信が遅い ・「一度打ち合わせしましょう」と具体的な回答がない |
| 確認ポイント(2)反響がなかった場合に、何日後に何を見直しますか? | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 日数と見直す項目を具体的に答えられる | ・「状況に応じて様子を見ます」と回答する ・改善の判断基準が曖昧 |
問い合わせに対する対応や、改善・報告基準が明確かどうかを確認することで、実際に動いてくれる会社か見極められます。
実際に貸せていることが数字で証明できるか
客付け力は、最終的に「数字」に表れます。
集客や営業姿勢がどれだけ良さそうでも
「空室が長引く」
「値下げありきでしか決まらない」
だと、本当の意味で客付け力が高いとはいえないためです。
- 平均的な成約までの期間
- 成約賃料の水準が相場に近い
これらの数値を見ることで、会社の客付け力が再現性を持って機能しているかを判断できます。
これらの数字は公式ホームページなどを見るだけでは、正確に把握することはできないため、相談時に質問して確認する必要があります。
そこで、公式ホームページで次のような点を確認しましょう。
- 同じ物件が長期間(4か月以上)掲載され続けていないか
- 「賃料改定」「値下げ」などの表記が多用されていないか
実際に、どのように貸せているかは、下記項目を質問して判断しましょう。
【質問して確認したい項目】
| 確認ポイント(1)平均的な成約日数を答えてくれるか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| ・明確に答えられる ・1~2か月で成約できているのが理想 |
・答えられない、答えが曖昧 ・平均成約日数が半年以上 |
| 確認ポイント(2)同じエリアでの成約賃料相場を答えてくれるか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| ・答えてくれる ・根拠もセットで答えてくれる |
答えられない、答えが曖昧 |
この項目で最重要なことは、これらの数字を即答でき、理由とセットで説明できるかどうかです。
説明できる会社は、客付け力が再現性を持って機能している可能性が高いといえます。
一方で、「数字が出てこない」「説明が曖昧」な場合は、実績が場当たり的で、再現性のない運用をしているリスクがあります。
リロケーション会社を選ぶポイント(3)手数料がどれくらいかかるか
リロケーション会社を選ぶうえで、手数料がどれくらいかかるのかも気になるポイントの一つです。
ただし、「手数料の安さ」だけで選ぶのはおすすめしません。
手数料を冷静に比較するためには、次の2点をチェックしましょう。
(1)ホームページ上である程度費用感が把握できるか
(2)管理手数料にどこまでのサービスが含まれるか
なぜなら、リロケーション会社ごとに、料金体系や手数料の内訳、管理手数料に含まれるサービスの範囲が大きく異なるからです。
- 初期費用(賃料の1~2か月分が相場)
- 月額管理手数料の料率(賃料の5~12%が相場)
- 入居者決定時の費用
- 空室時の管理手数料
- 解約時・帰任時の費用
- その他の費用(宣伝用の撮影費用・送金手数料など)
これらの手数料が基本で入っているか、オプションになるかは、会社ごとに異なります。
額面に惑わされず、冷静に判断するためのポイントを具体的に見ていきましょう。
ホームページ上である程度費用感が把握できるか
リロケーション会社を選ぶ際は、手数料の目安がホームページに明記されているかを確認しましょう。
なぜなら、リロケーションを検討する人の多くは、転勤や引っ越しなどで時間的な余裕がないことがほとんどです。
そのため、問い合わせをしなくても費用感を把握できるよう配慮している会社ほど、リロケーションのノウハウがあると判断できます。
リロケーションにかかる手数料は多岐にわたりますが、最低ラインとして「月額管理手数料」と「初期費用」について記載されているかをチェックしましょう。
【ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)月額管理手数料が明記されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 「○%」と具体的に明記されている | 「詳細はお問い合わせください」とだけ記載されている |
| 確認ポイント(2)初期費用について記載されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 初期費用の有無や具体的な内容が記載されている | 「別途費用が発生する場合があります」など具体的な説明がない |
ホームページを見ただけで費用感を把握できる会社は、安心して任せられる可能性が高いといえます。
管理手数料にどこまでのサービスが含まれるか
管理手数料の費用感を把握できたら、それが「安いか高いか」はもちろん、その手数料の中にどこまでのサービスが含まれるかをチェックしましょう。
毎月賃料の数%が月額管理手数料となりますが、数%の違いでも、年単位で考えると数十万円の差が生まれます。
ただし、そこで安いからという理由だけでリロケーション会社を選んでしまうと、「本来サポートしてほしいサービスが入っていなかった」「結果的に損してしまった」ということになりかねません。
国土交通省が発表している「令和7年度賃貸住宅管理業務に関するアンケート調査の概要」によると、「報酬と業務数は比例する傾向がある」というデータがあります。
そのため、管理手数料の中にどこまでのサービスが含まれるかというバランスを把握して選ぶ必要があります。
- 入居者からのトラブル対応
- 退去時の立会い・原状回復の調整
- 賃料回収・送金業務
- 空室時の賃貸保証
- 賃貸借契約に関する手続き
- 明渡保証
上記を踏まえて、ホームページでは下記の点をチェックしましょう。
【ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)基本業務の内容が記載されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 管理手数料に対する基本的な業務内容が記載されている | 「管理業務一式」など抽象的な表現で記載されている |
| 確認ポイント(2)オプションにはどのようなサービスが含まれるか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| どの業務・保証がオプションになるかが明確に記載されている | どの業務が基本で、どこからがオプションかがわからない |
転勤中・長期不在のリロケーションでは、月額の管理手数料だけで判断せず、「どこまで会社が責任を持って対応してくれるか」というトータルコストで見る視点が欠かせません。
リロケーション会社を選ぶポイント(4)リロケーションの実績があるか
次にチェックしたいポイントは、リロケーション特有の実績があるかどうかです。
リロケーションは、普通の賃貸と異なり期限付きかつ不確実な条件下での賃貸契約です。
単に「貸せたら終わり」ではなく、オーナーが転勤終了後に生活を再開できるのがゴールです。
そのため、リロケーション会社を選ぶ際は、単純な契約件数や取扱件数だけでなく、以下のような運用実績を持っているかを確認することが重要です。
(1)リロケーション契約を運用してきた実績があるか
(2)原状回復・明け渡しまで含めた対応実績があるか
ここからは、トラブルを未然に防ぐだけでなく、万が一トラブルが発生した場合も含めて対処できる会社かどうかを判断するための具体的なポイントを解説します。
リロケーション契約を運用してきた実績があるか
リロケーションでは、オーナーが転勤終了後に自宅へ戻る前提があるため、「定期借家契約を前提として運用できるか」が一つの判断基準になります。
- 定期借家契約の実績がある事業者は55%
- 定期借家契約の実績がない事業者は44.9%
つまり約半数の事業者は、定期借家の運用経験が十分ではないといえます。
単に「リロケーション対応可能」と謳っているだけでは不十分で、募集・契約・退去をトラブルなく回してきた経験があるかを確認しましょう。
リロケーション実績を見極める判断ポイントは、以下のとおりです。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)リロケーション事業が主力か | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| リロケーション専門、または主力事業として明記されている | 賃貸管理の一部として扱われている程度 |
| 確認ポイント(2)定期借家で管理と明記されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 明記されている | 明記されていない |
【質問して確認したい項目】
| 確認ポイント(1)このエリアで過去何件のリロケーション成約がありますか? | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| ・具体的な件数を即答できる ・同じエリアで複数の事例を持っている |
具体的な件数を答えられない |
| 確認ポイント(2)リロケーションでよくあるトラブルは何ですか? | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 具体的な内容を、対処法とセット答えてくれる | 具体的に答えられない |
定期借家の制度を知っているだけでなく、リロケーションを日常的に取り扱っている、ノウハウの蓄積された会社かどうかを見極めましょう。
原状回復・明け渡しまで含めた対応実績があるか
帰任時に問題なく自宅に戻れるかを確認するために、原状回復・明け渡しまでを含めた対応実績があるかもチェックしましょう。
リロケーションのゴールは、オーナーが戻るときに安心して住める状態に戻すことです。
通常の賃貸も含まれる中でこれだけトラブルが多いということは、オーナー自身が戻って住むリロケーションでは、より慎重な原状回復の管理を求めたいところです。
出典:国土交通省「民間賃貸住宅に関する相談対応事例集(再改訂版)」
そのため、入居時から退去・明け渡しを見据えた運用ができる会社を選ぶ必要があります。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)原状回復トラブルへの対応方針が明記されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 原状回復トラブルへの対応方針が明記されている | 明記されていない |
| 確認ポイント(2)入退去時の管理体制について明記されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 立ち会い検査や写真記録の実施が明記されている | 管理体制について具体的な記載がない |
| 確認ポイント(3)サービスの流れが具体的に記載されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 「貸す→管理→戻す」の全体フローが示されている | 帰任時の事について記載されていない |
【質問して確認したい項目】
| 確認ポイント(1)原状回復のトラブルが生じた場合誰が対応しますか? | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 答えと理由をセットで回答できる | 回答できない・回答が曖昧 |
入居開始から退去までの全体フローやトラブル対応について、具体的に説明できる会社を選びましょう。
リロケーション会社を選ぶポイント(5)管理・サポート体制が手厚いか
次に確認したいポイントは、留守中の家を任せられる体制が整っているかどうかです。
リロケーションでは、長期間自宅を空けることになります。
特に、こうした管理を会社に任せるのが初めてのオーナーにとっては、「設備のトラブルが起きても大丈夫か」「自宅にすぐ戻れなくても安心して管理を任せられるか」といった不安がつきものです。
そのため、下記のポイントを確認しておく必要があります。
(1)修繕・維持管理の内容
(2)入居者管理・対応
これらのポイントを確認することで、建物・設備・入居者の管理まで一貫して任せられる会社を選べます。
修繕・維持管理の内容
長期不在になるリロケーションでは、設備の故障や損傷が発生してもオーナー自身がすぐに対応できません。
そのため、建物や設備の物理的な状態を維持するための管理体制が整っている会社を選びましょう。
- マンションの区分所有者には建物全体や設備の維持管理の責務がある
- 適切な管理が行われないと資産価値の低下や安全・快適性の損失につながる
出典:国土交通省「マンション管理」
建物の維持・管理については戸建て物件に対してもいえることです。
オーナー自身が対応できないからこそ、管理を安心して任せられるかどうかを確認する必要があります。
そこで、下記のポイントから「建物や設備をどう守るか」といった管理体制を確認しましょう。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)定期点検の有無と内容が記載されているか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 点検内容や頻度が記載されている | 記載されていない |
| 確認ポイント(2)メンテナンス対応の範囲が明記されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 設備故障時の連絡先、対応時間、具体的な手順が明記されている | 緊急対応について触れられていない |
| 確認ポイント(3)保険対応の記載があるか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 管理中の事故・トラブルに備えた保険加入の有無が記載されている | 保険や補償について記載されていない |
定期点検や故障対応など、建物・設備を維持する仕組みが整っている会社を選ぶことで、資産価値の低下や予期せぬ修繕のリスクを最小化できます。
入居者管理・対応
大切な自宅を長期間任せるリロケーションでは、入居者による家の扱いやトラブルを最小化できる管理体制が必要です。
賃貸住宅のトラブルは、建物の老朽化・損傷だけでなく、入居者の使い方やルール違反など「人的要因」によって発生するケースも少なくありません。
【入居者等に関するトラブルの経験の有無】
- 滞納家賃が発生し、家賃が適切に入金されない(23.6%)
- 入居者からの修繕などの要望対応に手間やお金がかかる(18.9%)
- 入居者間・近隣住民とのトラブルへの対応が難しい、手間がかかる(10.4%)
そのため、リロケーションでは「物件をどのように管理するか」だけでなく、「誰に貸し、入居後をどのように管理するか」まで含めた体制が整っているかを確認しましょう。
入居者管理体制を見極めるために確認したいポイントは以下のとおりです。
【公式ホームページを見るだけでわかる項目】
| 確認ポイント(1)入居者選定についての記載があるか | |
|---|---|
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| ・審査項目が明記されている ・条件設定の可否や影響が記載されている |
・入居者選定について記載されていない |
| 確認ポイント(2)入居者対応の内容が記載されているか | |
| 安心できる会社 | 避けたほうがよい会社 |
| 設備故障時の連絡先、対応時間、具体的な手順が明記されている | 入居者対応について触れられていない |
ホームページ上で入居者管理・対応について記載されている会社は、入居者管理体制が整っている可能性が高いといえます。
リロケーション会社を選ぶその他の比較ポイント
前章までは、転勤を間近に控え忙しい人が、最低限チェックしておきたいポイントを解説してきました。
ここまでで、1社に絞りきれなかったという人のために、さらに追加でチェックするポイントを下記4つに分類して解説します。
- 信頼性の高さ
- 契約の柔軟性
- 担当者のコミュニケーション品質
- 口コミ・評判の良さ
これらを比較することで、転勤中の不安・経済的リスクを軽減し、帰任後も安心して戻れる物件状態を維持できる会社を選べます。
【信頼性の高さを判断するポイント】
| 比較ポイント | どこで見るか | 判断基準 |
|---|---|---|
| 会社の運営年数は何年か | ホームページの会社概要 | 5年以上運営している |
| 会社の規模感はどれくらいか | ホームページの会社概要 | 大手不動産会社・金融機関・上場企業がグループにある |
| 免許・登録番号の記載があるか | ホームページの会社概要 | 宅地建物取引業または賃貸住宅管理業者登録番号が記載されている |
| リロケーション事業が主軸か | ホームページのサービス紹介ページ | リロケーションが主軸である |
【契約の柔軟性を判断するポイント】
| 比較ポイント | どこで見るか | 判断基準 |
|---|---|---|
| 契約期間の調整について記載があるか | ホームページのサービス詳細・Q&A | 期間延長・短縮の扱いが明記されている |
| 契約内容は調整できるか | ホームページのQ&A | ペット可否、楽器演奏の可否など希望に応じて調整できることが明記されている |
【担当者のコミュニケーション品質】
| 比較ポイント | どこで見るか | 判断基準 |
|---|---|---|
| 説明はわかりやすいか | 問い合わせや面談時 | 初心者でも理解できる用語で説明してくれる |
| 市場の特性を踏まえたアドバイスをしてくれるか | 問い合わせや面談時 | こちらの状況を踏まえてアドバイスや提案をしてくれる |
| 報告頻度の提案があるか | 問い合わせや面談時 | 提案してくれる |
| 自分の使いやすい連絡手段に対応しているか | 問い合わせや面談時 | メール・LINE・チャットなど自分が使いやすい方法に対応している |
【口コミ・評判の良さを判断するポイント】
| 比較ポイント | どこで見るか | 判断基準 |
|---|---|---|
| 口コミの内容が良さそうか | Googleマップ・口コミサイト | 具体的なエピソードが書かれた口コミがある(1年以内) |
| 会社からの返信は丁寧か | Googleマップ | 感情的ではなく事実に基づいて対応している |
| 同じ不満の繰り返しはないか | 複数媒体 | 同じ内容の不満は繰り返されていない |
余裕があれば、これらもチェックすることで転勤中でも安心して任せられる会社を選べます。
良質なリロケーション会社の中から一括で比較するならマンション貸す.com
ここまでで、リロケーション会社を選ぶ際は、何を見てどう判断すれば良いのかということがおわかりいただけたと思います。
その上で、良質なリロケーション会社だけを効率よく比較できる「マンション貸す.com」が、特にリロケーションを検討の方におすすめです。
リロケーション会社は、対応可能な物件、客付け力、手数料、実績、サービス内容が会社ごとに大きく異なります。
だからこそ、「合わない会社に時間を使ってしまう」という無駄を減らせます。
「マンション貸す.com」では、まず圧倒的な提携社数を誇る良質な650社の中から、条件に合う会社を最大6社まで厳選します。
「マンション貸す.com」のできること
- 良質な会社のみをご提案する
- 自分の条件をベースに絞り込める
- 個別に問い合わせる手間が省ける
転勤直前は、やることが多く時間に余裕がないものです。
だからこそ、リロケーション会社探しは「まとめて比較して効率よく探す」必要があります。
オーナーは完全無料で利用できますので、まずは条件を入力し、どのような会社が出てくるか確認してみてください。
まとめ
本記事では、リロケーション会社を選ぶ際のポイントを解説しました。
【比較ポイント一覧】
上記でも絞りきれない場合は、下記ポイントからご自身が優先してチェックしたいポイントを比較するとさらに絞れるでしょう。
【リロケーション会社を選ぶその他の比較ポイント】
・信頼性の高さ
・契約の柔軟性
・担当者のコミュニケーション品質
・口コミ・評判の良さ
リロケーションは一時的な賃貸だからこそ、会社選びが結果を大きく左右します。
本記事で解説した内容を、自分に合ったリロケーション会社選びにお役立てください。
Author information
戸谷 太祐
株式会社エイムプレイス 社外取締役
賃貸経営は思い通りにいかず、不安や迷いが生まれがちです。私はオーナー様が納得して判断できる環境を整えることを使命としています。専門用語を減らし、判断に必要な情報や手順を整理し、入居者募集・原状回復・更新といった運用サイクルを仕組み化。記事発信やマッチングを通じて、初めての方でも安心して比較・検討できる環境を「レントハック」で提供しています。


