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空き部屋を貸したい方必見!安定収入につながる空室活用方法10選

最終更新日

持ち家を貸す方法

「賃貸経営をしているけれど空き部屋があり、収入が減って困っている……何とかして貸したいのだけれど、どうしたら良いだろうか?」

「持ち家にある空き部屋を貸したら収益になりそうだけど、どのように貸せるだろう?」

このように、所有している不動産の空き部屋を貸したいけれど、どうしたら良いか分からずお悩みの方も多いでしょう。

特にあなたが賃貸物件のオーナーである場合、空き部屋が続くことは経営に影響が及ぶため、少しでも早く対策をしたいですよね。

空き部屋を貸したいとき、多くの方は一般的な賃貸物件(長期賃貸物件)としての貸し出しを検討すると思いますが、実は他にも様々な方法で活用できます。

その活用方法としておすすめできるのが、以下の10選です。

【空き部屋の活用方法10選】

貸し出し形態 用途 貸す期間(目安)
1.短期賃貸物件として貸す 数週間~数カ月で短期的に貸す 短期間(1週間~数カ月)
2.高齢者向け賃貸物件として貸す 高齢者専用賃貸物件として貸す 長期間(1年以上)
3.学生向け賃貸物件として貸す 学生専用賃貸物件として貸す 長期間(1年~4年)
4.下宿部屋として貸す 同居する形で学生に向けて貸す 長期間(1年~4年)
5.宿泊部屋(民泊)として貸す 観光客や出張者など宿泊者に向けて貸す 短期間(1泊~数日)
6.ワークスペース(仕事部屋)として貸す フリーランスやテレワークの会社員向けに仕事部屋として貸す 短時間(1時間~1日)および短期間(1カ月単位)
7.事業用スペースとして貸す 塾や英会話教室、ネイルサロンなどの事業用スペースとして貸す 長期間(1年以上)
8.撮影スペースとして貸す YouTubeやSNSに投稿する動画や商材写真などの撮影スペースとして貸す 短時間(1時間~1日)
9.レンタルスペースとして貸す イベントやワークショップなどのレンタルスペースとして貸す 短時間(1時間~1日)および短期間(数日)
10.物置スペースとして貸す 荷物や家に収納できないものなどを置くスペースとして貸す 短期間(1日~数カ月)

上記を見てお分かりいただけるように、空き部屋は幅広い期間かつ様々な用途で貸し出せます。

ただし、空き部屋があればどの活用方法を選んでも良いわけではありません。それぞれの活用方法には、以下のような特徴があるからです。

◎利用者のニーズが異なる
例:学生向け賃貸物件は「1人暮らしをしたい学生」、下宿部屋は「1人暮らしは心細い学生」など
◎メリットとデメリットがある
例:短期賃貸物件と宿泊部屋(民泊)の場合
▶短期間で高収益を得やすいのがメリットだが、宿泊部屋は年間の営業可能日数の制限があるなど
◎向いているケースがある
例:学生向け賃貸物件と下宿部屋の場合
▶学校が近い物件が向いているが、下宿部屋はプライバシー確保のため個室が良いなど

そこで本記事では、上記一覧に掲載した空き部屋の活用方法10選について、用途だけでなく、メリットとデメリット、向いているケース、おすすめの人をそれぞれ説明しています。

ご覧いただければ、ご自身が所有する空き部屋に合う、かつ収益化できそうな貸し方はどれかを判断できるでしょう。

ぜひこのまま読み進めていただきたいですが、もしこの時点で気になる貸し出し方がありましたら、上記一覧から見たい活用方法をクリックしてください。その紹介ページへ飛び、詳細をご覧いただけますよ。

本記事を活用していただき、空き部屋の貸し方のアイデアを得てくださいね。

空き部屋の活用方法1|短期賃貸物件として貸す

短期賃貸物件とは、1週間や1カ月など短期間で貸す物件のことです。「ウィークリーマンション」や「マンスリーマンション」などと呼ばれます。

短期賃貸物件の利用者に共通しているのは、短期間ではあっても生活できる場所を探していることです。家具・家電付きで生活環境が整っているのが一般的のため、このような人にとってはホテルよりもコストを抑えて滞在できる良い環境なのです。

【短期賃貸物件の特徴】

貸す期間(目安)
・1週間~数週間(ウィークリー賃貸の場合)
・1カ月~数カ月(マンスリー賃貸の場合)
メリット
・シーズンに合わせて家賃を調整できる
・長期賃貸物件と比べると収益を多く得やすい
デメリット
・時期によっては空室になる期間もある
・入退去が頻繁のため清掃などの管理業務の手間がかかる
利用者
・一週間以上出張するビジネスマン
・家のリフォームで仮住まいが必要な人
・遠方に住む親の看病や介護で一時的な住まいが必要な人
・長期旅行者 など
向いているケース
・生活に困らない設備(家具や家電、Wi-Fiなど)が整っている、あるいはその対応ができる
・立地や周辺環境が良い

短期賃貸物件は、シーズンに合わせて家賃を調整できることがメリットといえます。たとえば引っ越しシーズンには家賃を上げれば、多くの収益を生むこともできるでしょう。長期賃貸物件と比べると、収益を多く得られる可能性もあります。

デメリットは、短期的な貸し出しのため、時期によっては空室になる期間が生じる恐れがあることです。入退去の頻度も多いため、清掃などの管理業務の手間もかかります。

短期賃貸物件として貸すのに向いているのは、家具や家電、Wi-Fiなど生活に困らない設備が整っている、あるいはその対応が可能な部屋といえます。

駅やバス停、スーパーマーケットや商業施設が近いなど立地や周辺環境が良い部屋も好まれます。

【短期賃貸物件はこんな人におすすめ!】
・短期間でも収益化したい
・管理業務を柔軟に対応できる
・立地や周辺環境を活かして収益化したい

空き部屋の活用方法2|高齢者向け賃貸物件として貸す

高齢者向け賃貸物件とは、その名の通り高齢者に特化して貸し出す住宅のことです。

今は単身や夫婦のみの高齢者世帯が増加しています。こうした層は以下表の利用者にもあるように、賃貸物件に住むことを検討している場合も多いのです。

【高齢者向け賃貸物件の特徴】

貸す期間(目安)
長期間(1年以上)
メリット
・一度入居となれば長期的な入居を見込める
・自治体から補助金を受けられることもある(バリアフリー化するなど高齢者向けに設備を整える場合)
デメリット
・認知症のリスクがある
・孤独死のリスクがある
利用者
・持ち家を手放して住み替えを検討している高齢夫婦
・子供と別居して1人暮らしをしたい高齢者
・シニア向け施設に入りたくない高齢者 など
向いているケース
・バリアフリー設計あるいはその設計に改修できる
・病院や生活必需品を購入できるお店(スーパーマーケットやドラッグストアなど)が徒歩圏内にある

空き部屋を高齢者向け賃貸物件として貸すメリットは、一度入居となれば長期的な入居を見込めることでしょう。若い世代は結婚や転勤などライフスタイルの変化に合わせて引っ越す機会が多いですが、高齢者はこうした機会が少ないためです。

また空き部屋をバリアフリー化するなど高齢者向けに設備を整えれば、自治体から補助金を受けられる場合もあります。

デメリットは、高齢者は認知症を発症しやすいため、そうなると様々なトラブルが起こる恐れがあることです。たとえばゴミ屋敷化や家賃滞納などが考えられるでしょう。1人暮らしの場合は孤独死のリスクもあり、実際に起こると賃貸物件の価値が下がる恐れもあります。

高齢者向け賃貸物件として向いているのは、バリアフリー設計(手すりや段差がないお風呂など)となっている、あるいはその設計に改修可能な部屋です。

また緊急時にすぐ向かえるよう病院や、生活必需品を購入できるお店(スーパーマーケットやドラッグストアなど)が徒歩圏内にあることも望ましいといえます。

【高齢者向け賃貸物件はこんな人におすすめ!】
・長期的な入居を重視したい
・高齢者に起こりやすいリスクを受け入れられる
・高齢者に起こりやすいリスクを考慮した対策ができる

空き部屋の活用方法3|学生向け賃貸物件として貸す

学生向け賃貸物件というのは、その名の通り学生に特化して貸し出す住宅のことです。

学校によっては学生寮に住めるケースもありますが、寮であると門限や食事時間など様々なルールがあるため1人暮らしを望む学生もいます。

また実家から通えない距離の学校に行く学生もいるため、こうした学生向けに貸せば空き部屋が埋まる可能性もあります。

【学生向け賃貸物件の特徴】

貸す期間(目安)
1年~4年
メリット
・毎年安定した入居を見込める
・長期的な入居も期待できる
デメリット
・家賃を低めに設定する必要がある
・学校の近くでなければ需要がない
利用者
・学生寮ではなく1人暮らしをしたい学生
・通学する学校が実家から遠方である学生
・海外から留学している学生 など
向いているケース
・大学や専門学校に近い
・生活に困らない設備(家具や家電、Wi-Fiなど)が整っている、あるいはその対応ができる

空き部屋を学生向け賃貸物件として貸すメリットは、入学時期が入居時期となるため、毎年安定した入居を見込めることです。入居期間は最長で4年が目安ではありますが(4年制大学の場合)、その後も入居者がいれば長期的な収益も期待できるでしょう。

デメリットは、学生は収入が少ないので、家賃を低めに設定する必要があることです。さらに学校の近くでないと通学費がかかるため、エリアによっては学生向け賃貸物件として貸すのが難しい場合もあるでしょう。

学生向け賃貸物件として貸すのに向いているのは、大学や専門学校に近い部屋です。学校まで徒歩あるいは自転車で通える距離であれば、よりニーズがあります。

また初期費用を抑えたい学生も多いため、家具や家電、Wi-Fiなど入居後すぐに生活できるような設備が整っている、あるいはその対応が可能な部屋も有効です。

【学生向け賃貸物件はこんな人におすすめ!】
・毎年安定した入居を重視したい
・所有する物件が学校の近くにある
・学生のニーズに合わせて設備を整えられる

空き部屋の活用方法4|下宿部屋として貸す

下宿部屋とは、一般的に住居のオーナーであるあなたと同居する形で貸す部屋をいいます。

下宿部屋は、学生向けに貸し出すケースが多いです。遠方の学校に通う学生や留学生はもちろん、1人暮らしに不安がある学生にとっても心理的な安心感が生まれるため、ニーズがあります。

【下宿部屋の特徴】

貸す期間(目安)
1年~4年
メリット
・毎年安定した入居を見込める
・入居者が生活に必要な備品や設備を整える必要がない
デメリット
・プライバシーの確保が難しい
・部屋を複数貸すのであれば、入居者同士の相性も考えなければならない
利用者
・1人暮らしに不安がある学生
・通学する学校が実家から遠方である学生
・海外から留学している学生 など
向いているケース
・大学や専門学校、高校に近い
・複数人に貸すのであれば個室

空き部屋を下宿部屋として貸すメリットは、学生向け賃貸物件と同様、毎年安定した入居を期待できることでしょう。家具や家電などを共有するのであれば、入居者が生活に必要な備品や設備を整える必要もありません。

デメリットは、生活を共にするためプライバシーの確保が難しいことです。部屋の立ち入りなどについてルールを設ける必要があるでしょう。複数の空き部屋を下宿部屋として貸すのであれば、入居者同士の相性も考えなければなりません。

空き部屋がある自宅が学校の近くにあれば、下宿部屋として貸すのに向いているでしょう。複数人に貸すのであれば、プライバシー確保のために個室であるとなお良いです。

【下宿部屋はこんな人におすすめ!】
・毎年安定した入居を重視したい
・他人との生活に抵抗がない
・人と関わることが好き

空き部屋の活用方法5|宿泊部屋(民泊)として貸す

宿泊部屋はいわゆる「民泊」のことで、一般の住居に宿泊できる部屋をいいます。

現在は海外からの観光客が増えていますし、円安で国内旅行の人気が高まっているため、宿泊部屋(民泊)は特に観光客に人気です。ホテルと比べて安価で宿泊できるところが、利用者にとって魅力なのです。

【宿泊部屋(民泊)の特徴】

貸す期間(目安)
1泊~数日
メリット
・短期間で高い収益を期待できる
・シーズンに合わせて料金の調整ができる
デメリット
・シーズンによっては空室の恐れがある
・年間の営業可能日数が180日と決まっている
利用者
・日本文化を体験したい外国人観光客
・なるべく安く泊まりたい旅行者
・出張中のビジネスマン など
向いているケース
・観光地や都市部へのアクセスが良い
・インターネット環境が整っている

空き部屋を宿泊部屋(民泊)として貸すメリットは、短期間で高い収益を期待できるところでしょう。前述したように現在は外国人観光客が増えていますから、この層のニーズに応えれば継続的な利用者を見込めます。シーズンに合わせて、宿泊料金の調整も可能です。

デメリットは、シーズンによっては空室となる恐れがあることです。さらに民泊新法により年間の営業可能日数が180日と決まっているため、1年を通して収益を獲得したい方は他の貸し出し形態も検討する必要があるでしょう。

観光地や都市部へのアクセスが良い場所に空き部屋があれば、宿泊部屋(民泊)として貸すのに向いています。観光客が調べものをしやすいよう、インターネット環境が整っていることも重要です。

【宿泊部屋(民泊)はこんな人におすすめ!】
・短期間でも高い収益を得たい
・ターゲットに合った集客ができる
・観光地や都市部に近いなどの立地を活かして収益化したい

空き部屋の活用方法6|ワークスペース(仕事部屋)として貸す

ワークスペースとは、仕事部屋のことです。

現在は働き方の1つとしてリモートワークが定着しています。リモートワークで働く人の中には、自宅以外で自分専用の仕事部屋を求める人もいるのです。こうした人に向けてワークスペースとして貸すことも空き部屋対策になります。

【ワークスペース(仕事部屋)の特徴】

貸す期間(目安)
・1時間~数時間
・1日
・1カ月単位
メリット
・柔軟な貸し出し期間を設定できる(数時間や1日、あるいは一カ月単位など)
・住居用部屋として借りる人がいなかった部屋でも、借り手がつく可能性がある
デメリット
・利用者が多いほど管理業務の手間が増える
・閑散期には利用者が減る
利用者
・リモートワークとなったが自宅に作業スペースがない会社員
・自宅では仕事に集中できないフリーランス など
向いているケース
・快適に仕事ができる備品(執務用デスクや椅子、照明、コンセント、Wi-Fiなど)を設置できる
・周囲が静かで落ち着いている場所、あるいは防音対策が可能な場所である

空き部屋をワークスペース(仕事部屋)として貸すメリットは、数時間や1日、あるいは1カ月単位など貸し出し期間を柔軟に設定できることでしょう。これにより様々なニーズに応えられるため、利用者も増えやすくなります。

住居用として借りる人がなかなかいなかった部屋でも、仕事場として環境を整えれば借り手がつく可能性もあります。

デメリットは、利用者が多いほど予約管理や清掃など様々な業務が増えることです。また夏休みや年末年始などの長期休暇の時期は閑散期となり、その時期は利用者が減ることも考えられます。

執務用デスクや椅子、照明、コンセント、Wi-Fiなど快適に仕事ができる備品を設置できる部屋であれば、ワークスペース(仕事部屋)として貸すのに向いているでしょう。

また利用者が仕事に集中できるよう、周囲が静かで落ち着いている場所、あるいは防音対策が可能な部屋であることも大切な点です。

【ワークスペース(仕事部屋)はこんな人におすすめ!】
・時間貸しや半日貸しなど柔軟な運営ができる
・予約管理や清掃など様々な業務に時間と労力をかけられる
・ワークスペースとして求められる環境を用意できる

空き部屋の活用方法7|事業用スペースとして貸す

事業用スペースというのは、英会話教室や塾、ネイルサロン、エステなどの事業を行う人に向けて貸す部屋のことです。

事業者の中には以下の特徴表の利用者にもあるように、自宅や商業施設の一室以外で事業を行いたい人もいます。こうした人への貸し出しも、空き部屋対策として有効です。

【事業用スペースの特徴】

貸す期間(目安)
長期間(1年以上)
メリット
・長期利用が多いため、安定した収益を得られる
・家賃を高く設定することも可能
デメリット
・事業が失敗すると急な退去や家賃滞納のリスクがある
・空き部屋の状態によっては集客が難しい
利用者
・自宅以外で教室やサロンを開業したい個人事業主やフリーランス
・商業施設の一室は家賃が高く、借りるのが難しい事業者 など
向いているケース
・6畳~8畳以上の間取り
・防音性がある、あるいはその対策ができる

空き部屋を事業用スペースとして貸すメリットは、基本的に長期利用が多いため、安定した収益を得やすいことです。一般的な住宅用賃貸物件と比べて、家賃を高く設定できる可能性もあります。

デメリットは、事業が失敗すると急な退去や家賃滞納のリスクがあることです。空き部屋の状況によっては事業内容のニーズに合わず、集客が難しくなることもあるでしょう。

事業内容によって求められる部屋の状態は異なりますが、たとえばネイルサロンなど小規模な事業であれば、6畳くらいの部屋で良いでしょう。大人数の収容が必要な事業であれば、8畳以上の部屋が望ましいといえます。

また空き部屋に防音性がある、あるいはその対策もできる部屋だとなお良いです。

【事業用スペースはこんな人におすすめ!】
・安定的に高収益を得たい
・事業用スペースとして貸す用途や需要を見極められる
・事業用スペースとして貸すリスクを理解できる

空き部屋の活用方法8|撮影スペースとして貸す

撮影スペースというのは、動画や写真を撮影するために貸す部屋をいいます。

現在は、YouTubeやTikTokなどSNSの普及によって動画や写真を撮影する人が増えているため、撮影場所の需要も高まっているのです。

【撮影スペースの特徴】

貸す期間(目安)
・1時間~数時間
・1日
メリット
・部屋の状態によっては準備に手間がかからない
・アクセスが悪くても利用してもらえる可能性がある
デメリット
・単発利用になることが多い
・部屋の状態によっては備品が必要になる
利用者
・撮影スタジオを借りるコストを抑えたいカメラマンや動画クリエイター
・自宅で商品の撮影環境を整えるのが難しいハンドメイド作家 など
向いているケース
・撮影に適した広さや雰囲気がある
・周囲が静かな場所、あるいは防音対策が可能な部屋である

空き部屋を撮影スペースとして貸すメリットは、部屋の状態によっては準備に手間がかからないことです。たとえば古民家など雰囲気が良い場所であれば、そのままの状態で貸し出しできる場合もあるでしょう。

また撮影はまとめて行われることが多いので、撮影スペースまでのアクセスが悪くても利用してもらえる可能性があります。

デメリットは、単発利用が多いため、時期によっては空室が続く恐れがあることです。そのリスクを考えて、他の貸し出し形態も検討する必要があるでしょう。

日当たりが悪いなど部屋の状態によっては、照明や背景といった備品を揃えねばならず、初期費用もかかるかもしれません。

備品を置けるなど撮影に適した広さや雰囲気が良い空き部屋であれば、撮影スペースに向いているでしょう。動画撮影の利用者も考えられるため、周囲が静かな場所、あるいは防音対策が可能な部屋であることもポイントです。

【撮影スペースはこんな人におすすめ!】
・空き部屋の撮影スペースとしての魅力を伝えて集客できる
・空室リスクを考えて柔軟に貸し出し形態を変えられる
・撮影用途に合わせて備品や環境を整えられる

空き部屋の活用方法9|レンタルスペースとして貸す

レンタルスペースというのは、イベントやワークショップなどの催し物を行うために貸す部屋をいいます。

一般的なレンタルスペースや貸し会議室であると利用料が高額であったり、制約があったりと利用しにくいことがあるため、気軽に借りられるスペースを求める人が多いのです。

【レンタルスペースの特徴】

貸す期間(目安)
・1時間~数時間
・1日~数日
メリット
・集客しやすい
・初期費用があまりかからない
デメリット
・騒音が発生しやすい
・利用者が多いほど管理業務の手間が増える
利用者
・セミナーやワークショップを開きたい事業者
・ポップアップショップや展示会を開きたいクリエイター
・女子会やママ友会などのパーティーを開きたい個人 など
向いているケース
・グループ利用ができる広さがある
・防音性がある、あるいはその部屋ができる

空き部屋をイベントスペースとして貸すメリットは、個人や事業者など幅広い利用者がいるため、ターゲットを絞らなければ集客しやすいことでしょう。テーブルや椅子など用意する備品も最低限で良いことが多いため、初期費用もあまりかからないといえます。

デメリットは、多くの来客が予想されるため、騒音が発生しやすいことです。利用者が多いほど、清掃などの管理業務の手間も増えるでしょう。

グループ利用ができる広さが空き部屋にあると、レンタルスペースとして貸しやすいといえます。騒音のリスクに備えて、防音性がある、あるいはその対策ができる部屋であることも望ましいです。

【イベントスペースはこんな人におすすめ!】
・空き部屋のイベントスペースとしての魅力を伝えて集客できる
・グループ利用が可能な広さの部屋を持っている
・騒音対策など近隣への配慮ができる

空き部屋の活用方法10|物置スペースとして貸す

物置スペースは、荷物を置くために貸す部屋のことです。

一般的なトランクルームやレンタル収納は利用料が高いことが多いため、手軽に荷物を預けられるスペースのニーズがあります。

【物置スペースの特徴】

貸す期間(目安)
・1日~数日
・1週間~数週間
・1カ月~数カ月
メリット
・必要な備品や設備がほとんどない
・長期利用の可能性もある
デメリット
・荷物の取り扱いに注意が必要
・セキュリティ対策を求められる
利用者
・引っ越し時やリフォーム時の荷物を一時的に保管したい人
・趣味の物やコレクションなどを家に置けるスペースが足りない人
・商材の保管場所を探している事業者 など
向いているケース
・空き部屋が1階にある
・湿気が少ない、あるいは換気対策が可能

空き部屋を物置スペースとして貸すメリットは、必要な備品や設備がほとんどないことです。荷物を置けるスペースがあれば良いので、他の貸し出し形態と比べると手軽に始められるといえるでしょう。コレクターなど利用者によっては長期利用もあるため、安定した収益を得られる可能性もあります。

デメリットは、荷物の取り扱いに注意が必要なことです。大切な荷物を預かるわけですから、カビや害虫の発生などが起きないように保管しなければなりません。

またセキュリティ対策も求められます。鍵の管理や防犯カメラの設置など紛失や盗難リスクに備える必要があるでしょう。

荷物の出し入れが発生するため、空き部屋が1階にあると物置スペースとして貸しやすいです。湿気が少ない、あるいは換気対策が可能な部屋であることも重要になります。

【物置スペースはこんな人におすすめ!】
・管理に手間をかけずに貸し出したい
・定期的に湿気対策や掃除などの管理ができる
・セキュリティを考慮した管理ができる

空き部屋を貸したいときに知っておくべき3つの注意点

ここまで空き部屋の活用方法をご紹介してきましたが、実際に貸すときには気を付けるべきことがありますので、併せてお伝えいたします。

空き部屋を貸すときの注意点は、以下の3つです。

1.貸し出し形態に合わせて必要な許可・法令・規約を確認する
2.貸し出し形態によってはコストがかかる
3.貸し出し形態によっては空室・空き期間が生じる場合もある

上記を事前に把握しておけば対策を立てられ、トラブル回避につながります。

1つずつ説明していきましょう。

貸し出し形態に合わせて必要な許可・法令・規約を確認する

貸し出し形態に合わせて必要な許可や法令、規約を確認しましょう。この確認を怠ったまま空き部屋を貸すと、規約違反などのペナルティを受ける恐れがあります。

たとえば、自宅の空き部屋を賃貸に出すのであれば、住宅ローンを借りている場合は金融機関の規約を確認しなければなりません。住宅ローンは「住む家を買うために組むローン」だからです。

金融機関に確認せず空き部屋を賃貸に出すと「金銭消費貸借契約違反」となり、住宅ローンの一括返済を求められたり、住宅ローン控除を受けられなくなったりする恐れがあります。

以下は貸し出し形態ごとに確認が必要な許可や法令、規約例ですのでご参考ください。

【空き部屋を貸すときに確認が必要な許可・法律・規約例】

貸し出し形態
必要な許可・法令・規約例
短期賃貸物件
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
高齢者向け賃貸物件
学生向け賃貸物件
下宿
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・下宿営業の許可
宿泊部屋(民泊)
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・旅館業法に基づく許可
ワークスペース(仕事部屋)
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・消防署への届け出(部屋を区切って使う場合などに必要)
・保健所への申請(飲食の調理や提供などがある場合に必要)
事業用スペース
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・消防署への届け出(部屋を区切って使う場合などに必要)
・保健所への申請(事業内容によって必要)
撮影スペース
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・消防署への届け出(部屋を区切って使う場合などに必要)
レンタルスペース
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・消防署への届け出(部屋を区切って使う場合などに必要)
・保健所への申請(イベントの内容によって必要)
物置スペース
・住宅ローンを借りている金融機関の規約(住宅ローンを借りている場合)
・マンションの管理規約(分譲マンションの場合)
・消防署への届け出(部屋を区切って使う場合などに必要)

空き部屋をどのように貸すかを決めたら、その貸し出し形態に必要な許可や確認すべき法令、規約を必ずチェックしてくださいね。

貸し出し形態によってはコストがかかる

貸し出し形態によってはコストがかかります。必要な設備や備品の調達、必要に応じて修繕やリフォームをしなければならないからです。

たとえば空き部屋をワークスペース(仕事部屋)として貸したいのであれば、空き部屋には業務用デスクと椅子、モニター、エアコン、Wi-Fiなど利用者が快適に仕事できるようなものを一式揃えなければなりません。

空き部屋が貸し出し形態に適している状態であれば良いですし、必ずしも大きな資金が必要になるわけではありませんが、現状次第では設備や備品を揃えるための経済的な負担が生じるでしょう。

コストを抑えたいのであれば、以下のような対策をすることをおすすめします。

【コストを抑える対策例】
・どの貸し出し形態であれば負担なく貸せるのかを考える
・不動産管理会社など専門家に相談する

貸し出し形態によっては空室・空き期間が生じる場合もある

貸し出し形態によっては空室・空き期間が生じる場合もあります。利用する時間帯や季節などが限定されることもあるからです。

たとえば以下の貸し出し形態であると、空室・空き期間が生じやすいといえます。

【空室・空き期間が生じやすい貸し出し形態例】

貸し出し形態
空室・空き期間が出やすい理由
短期賃貸物件として貸す
利用期間が入居者によって異なる
宿泊部屋(民泊)として貸す
季節や平日・週末で需要が異なる
(例:5月の場合、大型連休は埋まりやすいが、それ以外の日は空きやすい)
ワークスペース(仕事部屋)として貸す
平日日中の利用が多い
撮影スペースとして貸す
1日あるいは数日など一時的な利用が多い
(例:1日しか開催されないイベントなど)
レンタルスペースとして貸す

空き部屋を貸したいと思ったら、こうした空室・空き期間リスクがあると想定し、以下のような対策を立てることをおすすめします。

【空室・空き期間を出さないための対策例】
・複数の貸し出し形態での運用を検討する(例:平日はワークスペース、週末はイベントスペースとして貸す)
・割引や特典などを用意する(例:宿泊部屋の場合、オフシーズンは料金を下げる)
・利用条件を柔軟にする(例:ワークスペースの場合、1時間から利用可にする) など

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まとめ

本記事では空き部屋を貸したい方に向けて、空き部屋の活用方法と貸すときの注意点をお伝えしてきました。

空き家の活用方法には、主に以下の10通りがあります。メリットやデメリット、向いているケースを踏まえて、どのように貸すかを選びましょう。

【空き家の活用方法10選】

1.短期賃貸物件として貸す
2.高齢者向け賃貸物件として貸す
3.学生向け賃貸物件として貸す
4.下宿物件として貸す
5.宿泊部屋(民泊)として貸す
6.ワークスペース(仕事部屋)として貸す
7.事業用スペースとして貸す
8.撮影スペースとして貸す
9.レンタルスペースとして貸す
10.物置スペースとして貸す

空き部屋を貸すときの注意点は、以下の3つです。

【空き部屋を貸すときの注意点】

1.貸し出し形態に合わせて必要な許可・法令・規約を確認する
2.貸し出し形態によってはコストがかかる
3.貸し出し形態によっては空室・空き期間が生じる場合もある

この記事が、空き部屋の活用方法のアイデアを得る一助になれましたら幸いです。

河上 隼人

Author information

河上 隼人

1980年11月8日生まれ
広島県出身
株式会社エイムプレイス 代表取締役

インターネットメディア事業「マンション貸す.com」を運営し、不動産オーナーと不動産会社をつなぐ架け橋として活動。効率的で自由度の高い経営スタイルを追求しながら、自らも日々学び続けている。

趣味はトレーニングと健康的なライフスタイルづくり。毎日の冷水シャワーを日課とし、体幹トレーニングではアブローラーの“立ちコロ”を悠々こなす。数年前にお酒をやめてからは、心身ともにすっきりとした日々を楽しんでいる。
「挑戦と進化」をテーマに、自然体で自分らしい生き方を磨き続けている。

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