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家の査定はどこに頼む?6つの正解ルート&厳選12サイトを紹介

最終更新日

賃貸管理会社の選び方・比較のポイント

家の査定をどこに頼むか悩んでいる方の中には、以下のような気持ちでなかなか一歩を踏み出せていない方もいるのではないでしょうか。

「不動産会社に直接行くのもインターネットで依頼するのも不安」
「査定ができるサイトってたくさんありすぎて、どこがいいのか分からない」
「自分のケースで最適な査定サイトを選ばないと、後悔しそう」

とくに、「売却するかまだ決めかねているけど価格だけ知りたい」というケースでは、家の査定をお願いするとしつこく営業されてしまうのではないかと不安になる方も多いかもしれません。

この記事では、目的や本気度に応じて「自分がどの選択肢を選べばいいのか」がわかるよう、6つのニーズ別におすすめの査定依頼先をわかりやすく解説します。

査定方法によって、査定金額の精度や、査定結果が出るまでの時間、営業の有無などが大きく異なります。だからこそ、どこに査定を依頼するかの選択は重要となります。

また、実際に査定を依頼する前に知っておくべき注意点についても解説していきます。

これから家の査定を検討する方が、自分にとって最適な選択肢を見つけられるよう、ひとつずつ丁寧に解説していきます。まずは、自分の目的や希望に合った査定方法を整理することから始めてみましょう。

家の査定をどこに頼むか?3つの方向性

「家の査定をどこに頼もうか?」と考えたときに最適な相談先は、その方の抱えている背景や目的によって異なります。

2章以降で具体的なおすすめ依頼先を紹介していきますが、その前に、自分がどんな目的で査定をしたいのかを整理しておくことが、後悔しない依頼先選びにつながります。

家の査定を検討する人の目的は、大きく分けて「ひとまず価格を知りたい」「家を売却したい」「家を貸す方向性も検討したい」の3つに大別できるでしょう。

【方向性1】ひとまず家の価格を知りたい
・今すぐ売るわけではないけれど、だいたいの相場を把握したい
・家の価値を知ったうえで、売却がいいのか、その他の活用方法がいいのか検討したい
・相続などで「家や土地の評価額がいくらなのか」を正確に知っておく必要がある
➡(1)大体でいいなら、家査定シミュレーションやAI査定がおすすめ
※この場合の査定額とは、今の市況で売却する場合に「これくらいで売れるだろう」という概算の目安です。
➡(2)正確な家の評価額を知りたい場合は、不動産鑑定士への依頼がおすすめ
※この場合の評価額とは「不動産鑑定評価基準」に基づいて国家資格者が算出する正式な価格であり、相続税申告や裁判資料など公的な場面で使用できます。
【方向性2】家の売却に向けて動きたい
・すでに売却を視野に入れている
・いくらで売れそうなのかを知りたい
・信頼できる売却の依頼先を見つけるために、不動産会社の対応も確認したい
➡(3)売却活動をしてくれる不動産会社に査定を依頼するのがおすすめ
➡(4)連絡されたくないなら「匿名査定」という選択肢もある
※この場合の査定額とは、不動産会社が考える「3カ月以内に売却できるであろう価格」となります。不動産会社によって査定金額は異なりますし、あくまで目安なので実際にその金額で成約するかは売り出してみないとわかりません。
【方向性3】家を貸し出すという可能性も探りたい
・家を自分では活用しないが、売却だけでなく賃貸に出す選択肢を選べるか知りたい
・もし家を貸し出したら、家賃収入がいくらぐらいか知りたい
・転勤や相続などで、一時的な活用を考えている
➡(5)賃貸管理会社に、家賃査定を依頼するのがおすすめ
※この場合の査定額とは、「賃貸に出した場合に、いくらで貸せそうか」という家賃収入の目安です。さらに、多くの管理会社では収支シミュレーションや「貸し出した場合に勝算がありそうか」といった提案も受けられます。

家の査定をどこに頼むかを考える前に、「自分はどうしたいのか」「どう活用したいのか」を整理することで、依頼先選びの失敗をぐっと減らすことができます。

たとえば、「家を自分では活用しない」という状況であっても、売却だけを検討するのではなく「賃貸の可能性」を探ってみることで、最終的に後悔しない選択を選べるはずです。

次の章では、この3つの方向性を踏まえつつ、それぞれに最適な相談先を丁寧に解説していきます。まずは、自分の目的を明確にして読み進めていきましょう。

【6つのニーズ別】家の査定をどこに頼むかおすすめ相談先

前章では、家の査定を検討する人には「価格を知りたい」「売却したい」「賃貸も視野に入れたい」という3つの方向性があることを解説しました。実際にどこに相談すればよいかは、この目的によって変わってきます。

この章では、6つの具体的なニーズ別に「どこに査定を頼むのが最適か」を詳しく解説していきます。

【6つのニーズ別・家の査定の依頼先】

ざっくり価格を知りたい
個別の概要価格を知りたい
連絡は不要だけどちゃんと価格を知りたい
売却を進めたい
賃貸の可能性も探りたい
正確な評価額を知りたい
シミュレーション
AI査定
匿名査定
一括売却査定/不動産会社
賃貸一括査定
不動産鑑定士に相談
特徴
周辺相場から概算金額を自動算出
類似物件などをAIが自動査定
複数社の査定額を匿名で取得
売却を前提に査定依頼が可能
複数の管理会社から家賃査定を受けられる
国家資格者が公的に信頼できる価格を評価
入力情報
おおまかな住所・面積・築年数
詳細住所・面積・構造・築年数・氏名
詳細住所・面積・構造・築年数
詳細住所・連絡先(氏名・電話など)
詳細住所・連絡先(氏名・電話など)
不動産概要・所有者情報・書類一式
結果までの時間
数十秒程度
数分以内
当日〜数日
当日〜1週間(訪問査定あり)
当日〜1週間程度
約2週間〜1か月
連絡先の入力
不要
氏名のみ(電話は不要)
氏名・住所(電話は不要)
氏名・住所・電話番号などを入力
氏名・住所・電話番号などを入力
見積もり・資料提出時に要入力
精度
粗め
中程度(AIの精度次第)
中〜高(机上査定ベース)
高(訪問査定なら特に)
中〜高(各社の提案により異なる)
非常に高い(公的根拠がある)
向いている人
ざっくり価格を知りたい人
連絡不要で詳細を知りたい人
営業電話なしで比較したい人
売却を前提に進めたい人
賃貸の選択肢も検討したい人
相続・調停で正確な価格が必要な人
サービス例
イエウール、すまいステップなど
東急リバブル、三井のリハウスなど
LIFULL HOME'S 匿名査定
SUUMO、HOME4U、すまいValue等
マンション貸す.com、HOME4U賃貸
日本不動産鑑定士協会連合会から検索可

「家の査定はどこに頼むべきか」と悩んでいる方が、自分の状況に合った依頼先を選び、安心して次の一歩に進めるようになることがこの章の目的です。

「自分は、どんな情報をどれくらいの正確さで知りたいのか」を思い浮かべながら、各項目を読み進めてみてください。

家の売却可能金額をざっくり知りたい:シミュレーション・AI査定がおすすめ

画像出典:すまいステップ「匿名簡易査定シミュレーション」

家の価格をざっくり知りたい場合は、不動産会社に連絡せずにインターネットだけで金額を調べられる「家査定シミュレーション」や「AI査定サイト」を試すのがおすすめです。

家査定シミュレーションやAI査定サイトとは、インターネット上で完結する自動査定サービスで、詳しい個人情報を入力せずに、その場で価格の目安を知ることができます。

不動産会社の担当者が動くことなく価格だけわかるため、営業電話やしつこい連絡が嫌だという方にもおすすめです。今の自宅がどれくらいの価値があるのかを手軽に確認できます。

【家査定シミュレーションとAI査定サイトの特徴】

項目
家査定シミュレーション
AI査定
特徴
連絡先を一切入れないためAI査定より精度は低いが、ざっくりと周辺相場などから算定した価格がわかる
詳細に住所を指定してAIが価格を判定してくれるので、シミュレーションよりも正確な情報がわかる
入力する情報
・町名までなどのざっくりとした住所
・面積
・築年数など
※連絡先は入力しなくて良い
・家の詳細な住所(番地まで)
・面積・構造・築年数など
・連絡先(名前)
※電話番号までは入力しない
結果表示までの時間
サービスによるが数十秒程度
サービスによるが、数分以内
連絡先入力
詳細な住所・氏名・電話番号など
連絡先は一切入れなくて良い
住所・氏名は必要だが、電話番号など
連絡が来るような情報は入れなくて良い
精度
詳細なエリアまで入力しないため
精度はやや粗い
AIが類似物件から推測するため
ある程度、高精度な結果を期待できる
向いている人
とにかく手軽に見たい人
ある程度詳細な価格を知りたい人
サービス例

比較表の内容は一般的な傾向であり、サービスによって異なる場合があります。

どちらも次のようなケースに向いています。

シミュレーション・AI査定がおすすめのケース
・まだ売るかどうかは決めていないが、おおまかな価格感を知りたいとき
・周辺相場や資産価値を把握しておきたいとき
・不動産会社との接触に抵抗があるとき

家の査定をどこに頼むべきか迷っている段階であれば、まずはこうしたオンラインサービスでざっくりとした価格を把握してみるのが安心です。営業を受けることなく、大体の相場観を知ることができます。

家の詳細な価格を知りたいけど連絡はイヤ:匿名査定サービスがおすすめ

画像出典:LIFULL HOME'S「匿名査定」

「家の査定は詳しく知りたいけれど、不動産会社からの連絡は避けたい」という方には、匿名で使える査定サービスがおすすめです。

匿名査定サービスは、名前や電話番号などの個人情報を入れずに、複数の不動産会社から査定結果を受け取れる便利なサービスです。通常の一括査定サイトと違って、依頼後に営業電話がかかってくることがないことが保証されており、「査定だけ先に見たい」という人にぴったりです。

実際に使う際は、物件情報(所在地・間取り・築年数など)は必要ですが、連絡先の入力が不要なので、営業を受けずに安心して比較検討ができるのがメリットです。複数社から査定額が届くので、「高めに査定された場合と低めに査定された場合の価格差が分かる」「査定金額の根拠などを教えてもらえる」「やり取りが親切な会社がわかる」というのも優れた点です。

ただし、匿名といっても「詳細な住所」「不動産の所有者かどうか」などは入力するため、どの家の持ち主が売却額を調べているのかという情報は把握されてしまいます。

【匿名査定サービスの特徴】

項目
匿名査定サービス
特徴
名前や電話番号を入力せずに、複数の不動産会社から査定額が届くため、詳細な査定金額を比較・検討できる
入力する情報
・家の詳細な住所(番地まで)
・面積・構造・築年数など
・連絡先(名前)
※連絡先は入力しなくて良い
査定金額が提示されるまでの時間
サービスや不動産会社によって、当日〜1週間程度が一般的
(各不動産会社が査定して、専用画面に通知する)
連絡先入力
住所・氏名は必要だが、電話番号など連絡が来るような情報は入れなくて良い
精度
不動産会社が査定するため一定の信頼性がある
(ただし現地調査は行わないため、あくまで目安)
向いている人
・リアルな査定額を知りたいけど営業電話は避けたい人
・複数の査定を比較検討したい人
サービス例
・LIFULL HOME'S
「匿名査定」

※比較表の内容は一般的な傾向であり、サービスによって異なる場合があります。

匿名査定サービスは以下のようなニーズに合う方に特におすすめです。

匿名査定サービスがおすすめのケース
・不動産会社から直接連絡が来るのはイヤだけど、ある程度正確な価格感を知っておきたい
・自分が「良いな」と感じた不動産会社だけに、自分からコンタクトを取りたい
・複数から届いた査定額を参考に、リアルに近い家の価格を知りたい
・まだ売却を進める段階にはいなけれど、「売却するといくらか」を知っておきたい

連絡を受けずに査定額を比較できる匿名査定は、「とりあえず検討段階」の方にとって、安心して使える便利な手段です。無理に営業を受けずに、じっくりと比較・検討を進めたい方は、ぜひ活用してみてください。

売却を前提に動きたい:不動産会社または一括査定サイトがおすすめ

画像出典:SUUMO「不動産売却 一括査定」

「家の査定はどこに頼めばいいのか」と考えている方の中には、すでに売却を前提として動き出したいという方も多いはずです。そんな本気度が高い方には、不動産会社への直接相談または不動産売却一括査定サイトの利用がおすすめです。

不動産会社に依頼すれば、実際の販売活動を視野に入れた訪問査定(現地調査)が受けられるため、精度の高い売却価格を把握できます。一括査定サイトを使えば、複数社に一度に査定を依頼できるため、比較してベストな会社を選びやすくなります。

さらに近年では「売却が難しそうな物件は、買取業者に直接売る」という選択肢もあります。ただし、買取は価格が相場より低くなりやすいため、売却が難しいケースの補足的な選択肢と考えておくのが良いでしょう。

【不動産会社・一括売却査定サイトの特徴】

項目
不動産会社
不動産売却 一括査定サイト
特徴
信頼できる不動産会社が決まっている場合に、1社ずつ査定を依頼する方法
1回の入力で複数の会社に一括で査定依頼できるため、比較・検討がしやすい
入力する情報
・売却を検討している家の詳細な情報(住所・面積・築年数など)
・連絡先(名前・電話番号・メールアドレスなど)
※電話番号など詳細な連絡先も入力するため、電話がかかってくる可能性あり
査定金額が提示されるまでの時間
・サービスや不動産会社によって、当日〜1週間程度が一般的
(各不動産会社が査定して、メールなどで連絡が来る)
・現地を見てさらに正確な査定をしてもらいたい場合には、現地調査に進む
精度
・机上査定(現地を見ないで判断)の場合は、精度はやや粗い
・訪問査定(現地調査)までしてもらうと、個別要素まで反映されるため精度が高くなる
・不動産会社の担当者の手腕によって、精度は異なることがある
向いている人
・依頼したい不動産会社が決まっている人
・知らない会社から連絡されたくない人
・不動産会社が決まっていない人
・複数の査定内容を比較・検討したい人
サービス例 ・地元の不動産仲介会社
・大手の不動産仲介会社
・その他、自分が依頼したい会社など
・SUUMO
「不動産売却 一括査定」
・HOME4U
「不動産一括査定サイト」
・すまいValue
「不動産一括売却査定」

※比較表の内容は一般的な傾向であり、サービスによって異なる場合があります。

どちらも、以下のようなニーズがある方に特におすすめです。

不動産会社・一括査定サイトがおすすめのケース
・すでに「売る」と決めていて、売却活動の準備を進めたいとき
・査定額を比較しながら、どの会社に売却を任せるかを検討したいとき
・家の状態や立地を考慮した、精度の高い金額を知っておきたいとき
・不動産会社とのやり取りを通して、信頼できる担当者を見つけたいとき
・できるだけ早く売りたい・タイミングを逃さずに売りたいとき

不動産の売却を具体的に検討している段階であれば、不動産会社または一括査定サイトを活用することで、スムーズに次のアクションへ進めます。まずは複数社から査定を受けてみて、自分に合った会社・担当者を見極めることが大切です。

賃貸の可能性も知りたい:家賃査定一括査定サイトがおすすめ

画像出典:マンション貸す.com

「家を売却する」という選択肢だけでなく「活用する」という選択肢がわずかにもあるならば、賃貸という選択肢も視野に入れて家賃査定を受けるのがおすすめです。

「家を貸すといくらになるのか」だけでなく、「そもそもこの家の場合、賃貸需要はあるのか?」という点も含めて納得できる判断につながります。

売却しか考えていない方が多い一方で、実は、売却よりも賃貸が向いているケースは少なくありません。

たとえば「今すぐお金が必要なわけではない」「また住む可能性がある」「愛着があってすぐには手放しにくい」といった場合には、家賃査定を依頼してみると新しい選択肢が見えてきます。

とはいっても「どこに家賃査定を依頼すればいいかわからない」という方がほとんどだと思うので、家賃査定を行う場合には一括査定サイトをお勧めします。

【家賃査定の一括査定サイトの特徴】

項目
家賃査定の一括査定サイト
特徴
持ち家・相続物件などを「貸す」前に、家賃目安や管理条件を比較したいときに便利
入力する情報
・賃貸を検討している家の詳細な情報(住所・面積・築年数など)
・連絡先(名前・電話番号・メールアドレスなど)
※電話番号など詳細な連絡先も入力するため、電話がかかってくる可能性あり
提案される内容
家賃目安・管理手数料・集客力・空室対策・管理プラン・原状回復・契約方式など
査定金額が提示されるまでの時間
賃貸管理会社によって期間は異なり、早ければ当日〜1週間程度が一般的
(各企業が査定して、それぞれからメールや電話で連絡が来る)
向いている人
・今の家を売らずに活用したい人
・転勤・住み替え・相続で空き家になった人
・すでに賃貸をしており、管理会社の見直しをしたい人
サービス例
マンション貸す.com
賃貸経営HOME4U
プロサテ(東京のみ)

※比較表の内容は一般的な傾向であり、サービスによって異なる場合があります。

家賃査定は、以下のような人にとって現実的な選択肢になります。

家賃査定の一括査定サイトがおすすめのケース
・売却をメインにしつつも、賃貸に出す選択肢も考えている人
・売却ではなく、他の活用方法がないかなと模索している人
・手放すのではなく「子どもに相続させたい」など、賃貸物件として運用したい人
・今は住まないが、将来的にはまた戻って住む可能性がある人

一括で家賃査定を複数企業に依頼できるサービスを使えば、管理会社によって異なる提案(集客力・保証内容・費用など)を比較でき、自分に合った賃貸活用方法を選ぶことができます。

今の家を「売るしかない」と思っている方にこそ、家賃査定を一度試してみることをおすすめします。想像以上に良い条件が提示される可能性もありますし、「売らずに収益を得る」という選択肢が現実味を帯びてくるかもしれません。

相続などで正確な金額を知りたい:不動産鑑定士に相談がおすすめ

相続や調停などで公的に使える正確な不動産の評価が必要な場合は、不動産鑑定士に相談するのがおすすめです。

相続や離婚調停、企業会計上の資産評価など「正確な評価額」を知りたいケースでは、相場や売却可能額ではなく、正確で客観的な「不動産の鑑定評価書」を発行する必要があり、国家資格者である不動産鑑定士に依頼する方法を選択する場合があります。

ただし不動産鑑定士に依頼すると数十万円の費用がかかるため、単に価格の目安を知りたい場合や、売却を前提として動く場合には、そこまでする必要はないでしょう。

【不動産鑑定士に相談する場合の特徴まとめ】

項目
不動産鑑定士に相談
特徴
・国家資格である不動産鑑定士が不動産の適正な価格を算出する方法
・不動産鑑定により導き出された評価額は公的な信用力を持つ
費用
一般的な宅地や建物の場合、
20万〜30万円程度
(物件の種類・規模・立地などによって変動)
鑑定結果までの時間
通常2週間〜1か月程度(調査範囲が広い場合はそれ以上かかる)
向いている人
・相続での遺産分割で「家の価額がいくらか」で揉めている場合
・離婚調停・財産分与などで正確な家の価額を知りたい場合
・企業会計上の資産評価など
依頼先(例)
公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会
(鑑定士の検索が可能)

不動産鑑定士に相談することを検討すべき例としては、以下のような状況があります。

不動産鑑定士に相談すのがおすすめのケース
・相続人同士で遺産分割協議を進めるにあたり、不動産の価値に納得感を持たせたいとき
・離婚による財産分与で、不動産の分割方法や価値を公平に整理したいとき
・企業や自治体で、帳簿価額の見直しや資産の再評価が必要なとき

相続トラブルや財産分与のもめごとを未然に防ぎたい場合には、鑑定の費用がかかっても公的な「不動産鑑定額」を出すことで有利に進められる可能性が高まります。シーンは限定されますが、正確な金額を知りたい場合には、不動産鑑定士という選択肢も視野に入れておきましょう。

家の査定で後悔しないために知っておくべき注意点

2章を読んで、「自分が使うべき査定の依頼先はここかな」という選択肢が固まりつつある方も多いのではないでしょうか。あとはサイトなどに「入力するだけ」という状態になっているはずです。

しかしながら、実際に査定を依頼する前に「これを知らずに動いてしまうと、あとで後悔する」という重要なポイントがあります。

この章では、家の査定を依頼してから選定するまでの間に知っておくべき注意点をまとめました。

家の査定で後悔しないために知っておくべき注意点
・正しい判断をするために3社程度比較・検討することが大切
・高い査定額に飛びつかずに根拠をしっかり確認することが大事
・価格だけでなく対応スピード・信頼性も見極める
・買取は価格が下がるので最終手段として検討するのが良い
・賃貸という選択肢も一度検討してみたほうが後悔しない

複数社を比較する意味や、高すぎる査定額に注意すべき理由、買取や賃貸という選択肢をどう捉えるかなど、査定前に知っておくことで後悔を防げる内容ばかりです。

一度しかないかもしれない不動産の査定・売却の場面だからこそ、冷静で納得感ある判断をするための準備として、ぜひ目を通してみてください。

正しい判断をするために3社程度比較・検討することが大切

家の査定で後悔しないためには、1社だけで判断せず必ず3社程度に同時に依頼して比較・検討するのがおすすめです。なぜならば、同じ物件でも会社ごとに査定額や対応が異なるため、1社だけだと判断を誤るリスクが高くなるからです。

1社だけに査定依頼した場合の落とし穴
・査定額が相場より高すぎても気づけず、その価格で売り出してもまったく反響が来ない
・逆に安すぎる査定を信じてしまい、相場より数百万円安く売ってしまう可能性がある
・対応が雑だったり質問に答えてくれなかったとしても「こんなものか」と思いがち

一方で、しっかり複数社に査定を並行して依頼することで、次のような判断材料が得られます。

複数社に査定依頼した場合のメリット
・査定額の差から「どの価格帯が現実的か」の相場感がつかめる
・担当者ごとの対応や説明の丁寧さで、信頼できる会社が見えてくる
・各社の提案内容や販売方針を比べることで、自分の希望に合う業者が見つかりやすくなる

査定を比較することは、ただ「金額を比べる」だけではありません。金額の妥当性やスムーズな対応を得られるかの判断、信頼性、売却への熱意や姿勢など、トータルで判断するための判断材料を得ることができるのです。

1社だけで決めてしまうと、気づかぬうちに損してしまう可能性があるためおすすめしません。「ここにお願いしたい」という不動産会社が決まっていたとしても、複数社に査定を依頼して冷静に比較・検討することが重要です。

高い査定額に飛びつかずに根拠をしっかり確認することが大事

査定額が高かったとしても、それだけで判断せず、必ず根拠や理由を確認することが重要です。なぜならば、明らかに高い査定額には、媒介契約を取るためだけの「見せかけ」の可能性があるからです。

「できるだけ高い査定額を出してくれた不動産会社に依頼したい」と考えているならば、認識を改めたほうが良いです。査定額の高さよりも大切なのは「査定額の根拠があるか」や「高く売却するために何をしてくれるのか」です。

たとえば実際には2,000万円程度が適正価格の家について、「当社なら3,000万円で売れますよ」という不動産会社がいたとします。実際に3,000万円で売るためのアイデアがあるならば良いですが、媒介契約を取りたい一心で、相場よりかなり高い査定額を提示しているだけかもしれません。

見せかけの高額査定には、以下のようなリスクがあるので注意しましょう。

見せかけの高額査定のリスク
・相場とかけ離れているため、内覧や問い合わせがほとんど来ない
・実際に売り出した後、「価格を下げてください」と何度も言われる
・結果として売却までに数カ月以上かかってしまい、値下げを余儀なくされる

信頼できる不動産会社は、相場データ・類似物件の成約実績・建物状態など、根拠となるデータを明確に提示してくれます。そのうえで、広告の作り方や物件写真の撮り方などの工夫で、できるだけ高く売却できるサポートをしてくれるのが良い会社です。

「高い=良い会社」ではなく、「説明に納得できるか」「なぜその金額なのかが腑に落ちるか」が見極めのポイントです。

価格だけでなく対応スピード・信頼性も見極める

査定額の高さや納得度だけでなく、実際にやり取りする担当者の対応や信頼性もしっかり見極めたうえで、「どの不動産会社に仲介を依頼するか」を判断しましょう。

なぜなら、実際に家を売却する実行フェーズでは、信頼できる担当者とスムーズに連絡が取れることが成功の鍵を握るからです。

対応力・信頼性を見極める際のチェックポイントは以下のとおりです。

対応力・信頼性を見極める際のチェックポイント
・メールや電話のレスポンスが迅速か
・質問への答えが的確で、分かりやすい説明ができているか
・こちらの希望や不安にしっかり寄り添ってくれるか
・「売るしかないですよ」「専任契約を結んでください」など一方的な押し売りがないか

査定額が他社より高くても、信頼できる担当者でなければ不安が残ったまま売却を進める羽目になります。逆に信頼できる担当者を見つけることができれば、こちらの不安を一つずつ解決しながら売却活動に進めるでしょう。

買取は価格が下がるので最終手段として検討するのが良い

家を売る場合の「買取」という選択肢は便利な方法である一方、価格が相場より安くなるため、最終手段として検討するのがおすすめです。

買取とは、不動産会社が買主となり、あなたの家を直接買い取ってくれる仕組みです。売却活動をせずに済み、スピード感がある一方で、「安く買い取られるリスク」があるため注意が必要です。

なぜ価格が下がるのかというと、不動産会社は買い取った物件を再販売する前提で利益を出さなければならず、一定のリスクやコストを織り込んだ金額になるからです。買い取った家をリフォームして利益を載せたうえで再販売するスキームが一般的です。

そのため、買取の場合、仲介での売却価格に比べて1割〜2割低くなる(場合によってはそれ以上低くなる)ことが一般的です。

もちろん、「家が古い」「リフォームしないと買い手が見つからない」など買取が適しているケースもあります。

買取が向いているケース
・急いで現金化したい(転勤・離婚など時間的な制約がある)
・築年数が古く、買い手がつきにくい
・瑕疵(欠陥)や訳あり物件など、一般の購入者に売りにくい

このように、買取はスピード・確実性を重視したい場合には有効ですが、価格面では不利になりやすいため、「他に売却の選択肢がない場合」「売却活動でうまくいかなかった場合」の最後の手段と考えておくのが安心です。

まずは仲介での売却や賃貸など他の方法と比較したうえで、「どうしても早く売りたい」「手間をかけたくない」となったときに、買取という選択肢を検討するのが後悔のない進め方です。

賃貸という選択肢も一度検討してみたほうが後悔しない

家を売る前に「賃貸に出す」という選択肢も一度検討しておくことで、より納得できる判断ができるようになります。すべての選択肢を検討したうえで「やっぱり売却がいい」と判断したほうが、後悔なく売却を進めていけるからです。

売却か賃貸かを考える際に重要なのは、「今このタイミングで現金が必要かどうか」です。もし急ぎで現金化する必要がないなら、あえて今売らずに「貸す」という選択肢も検討してみましょう。家を資産として残したまま運用でき、将来の柔軟な選択にもつなげやすくなります。

賃貸という選択肢を検討してみても良いケース
・市場の価格が低い時期に無理に売却せず、市況が回復するのを待ちたい
・自宅や相続物件を手放したくないが、遊ばせずに活用したい
・売却益よりも安定的な家賃収入を得て生活のゆとりを増やしたい
・愛着のある家を残しておきたい、また住むかもしれないと考えている

このように賃貸は、「お金が必要だから売る」以外の道をつくるための選択肢でもあります。実際、売却か賃貸かで迷ったあとに「いったん貸す」という判断をした方が、「手放さなくてよかった」と感じるケースも少なくありません。

たとえ最終的に売却を選ぶとしても、まずは家賃査定を受けてみることで「貸すという可能性もあるんだ」と気づけることがあります。査定結果を見て初めて、売らずに活かすという選択が現実味を帯びてくるはずです。

賃貸の可能性も気になるなら「マンション貸す.com」で家賃査定から始めてみませんか?

ここまでの記事を読んで、「家を売却しようと査定依頼先を探していたけれど、家を貸すという選択肢も考えてみようかな?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

売却をメインに考えている方であっても、並行して賃貸査定を受けてみることで納得感のある判断がしやすくなります。賃貸管理の査定は難しいと思うかもしれませんが、売却査定と同様に一括で査定できるサービスがあります。

ぜひ活用していただきたいのが、「マンション貸す.com」という賃貸の一括査定サービスです。

この章では、賃貸の可能性を探るうえで「マンション貸す.com」をなぜ選ぶべきなのかを、3つのポイントから解説していきます。

年間100万円超の差も!管理会社選びは非常に重要

賃貸に出すことを選んだ場合、どの管理会社に依頼するかによって得られる収益は大きく変わります。なぜならば、同じ物件であっても管理会社によって年間収益に大きな違いが出る可能性があるからです。

具体的には、家賃設定や空室期間の短さ、入居者対応の丁寧さ、客付け力、クレーム処理など、管理会社のスキルや管理方法で結果が大きく変わります。

同じ家を賃貸に出した場合の、管理会社による収益の違いを例示したのが以下です。

・A社:月34万円 → 年間収益408万円
・B社:月38万円 → 年間収益456万円
・C社:月29万円 → 年間収益348万円
・D社:月35万円(空室3か月)→ 年間収益315万円

この例のように、年間収益について100万円以上の差が出ることもあります。この差は、空室対策の工夫や入居者対応のスピード、広告掲載のセンスなど、管理会社のスキル・方針の違いによって生まれます。

だからこそ、「どこに任せるか」が収益性に直結する重要な判断になります。複数社の査定を比較することで、自分の物件に強い会社を見つけることが可能です。

※査定はあくまで相場に基づく「目安」に過ぎず、実際の成約賃料は入居者募集時の交渉や市場の状況によっても変動します。確定した賃料ではないという点に注意してください。

650社以上の管理会社から厳選された6社の提案を受け取れる

「マンション貸す.com」では、全国650社以上の提携管理会社の中から、オーナーの物件条件や希望に合った6社を自動で厳選し、提案を受けられる仕組みになっています。

複数社に一括送信するだけのサービスとは違い、裏側で管理会社同士が「この物件はウチがやりたい」と競り合ったうえで、本気で管理したい6社が選ばれる仕組みになっています。

どの会社も事前審査を通過した信頼性の高い管理会社なので、「適当に提案だけしてくる業者」が入り込む余地はありません。

だからこそ、丁寧な提案・柔軟な対応・空室対策の質などがはっきりと比較できるのです。

完全無料・チャット形式で気軽にスタートできる

「マンション貸す.com」は、不動産オーナー(家の所有者)側は完全無料で利用できるサービスです。管理会社側が成果報酬を運営側に支払う仕組みのため、最大6社の管理会社について比較・相談をがっつりしていただいても、オーナー様側の費用は一切かかりません

さらにチャット形式で質問に応える形で入力を進めるため、「査定フォームを埋めるのが面倒」「賃貸ってどうやって始めるのか全く知識がない」という方でも手軽に始められます。難しい専門用語がわからなくてもOKです。

このように、まだ「売るか貸すかを決めていない」「とりあえず相談だけしてみたい」段階でも使いやすく、プレッシャーの少ない仕組みになっています。

売却をメインに考えている方であっても手軽に利用できるので、ぜひまずはお気軽にチャット形式の査定をしてみてください。

まとめ

本記事では、家の査定をどこに頼むか迷っている方に向けて、さまざまな情報を解説してきました。最後に、要点を簡単にまとめておきます。

◆【6つのニーズ別】家の査定をどこに頼むかおすすめ相談先
・家の売却可能金額をざっくり知りたい:シミュレーション・AI査定がおすすめ
・家の詳細な価格を知りたいけど連絡はイヤ:匿名査定サービスがおすすめ
・売却を前提に動きたい:不動産会社または一括査定サイトがおすすめ
・賃貸の可能性も知りたい:家賃査定一括査定サイトがおすすめ
・相続などで正確な金額を知りたい:不動産鑑定士に相談がおすすめ

◆家の査定で後悔しないために知っておくべき注意点
・正しい判断をするために3社程度比較・検討することが大切
・高い査定額に飛びつかずに根拠をしっかり確認することが大事
・価格だけでなく対応スピード・信頼性も見極める
・買取は価格が下がるので最終手段として検討するのが良い
・賃貸という選択肢も一度検討してみたほうが後悔しない

売却だけではなく賃貸の可能性も検討してみて、納得できる判断をしていきましょう。もし「うちの家って貸せそうなのかな?」と思ったら、「マンション貸す.com」を気軽にお試しください。

河上 隼人

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河上 隼人

1980年11月8日生まれ
広島県出身
株式会社エイムプレイス 代表取締役

インターネットメディア事業「マンション貸す.com」を運営し、不動産オーナーと不動産会社をつなぐ架け橋として活動。効率的で自由度の高い経営スタイルを追求しながら、自らも日々学び続けている。

趣味はトレーニングと健康的なライフスタイルづくり。毎日の冷水シャワーを日課とし、体幹トレーニングではアブローラーの“立ちコロ”を悠々こなす。数年前にお酒をやめてからは、心身ともにすっきりとした日々を楽しんでいる。
「挑戦と進化」をテーマに、自然体で自分らしい生き方を磨き続けている。

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